新しい製品の試作や技術開発に取り組みたいが、開発費用の負担が大きく踏み切れない。愛知県の製造業にはそうした悩みを抱える経営者・技術者が少なくありません。
この記事では、愛知県の製造業が申請できる研究開発・試作向けの補助金7件を紹介します。大学との共同研究からロボット導入の事前検証、大規模な設備投資まで、対象者・補助額を制度ごとに整理しました(補助金検索フラッシュ掲載データ、2026年4月時点)。
愛知県の製造業が使える返済不要の補助金7選
以下に紹介する制度はいずれも返済不要の補助金・奨励金です。細かい要件等については、各支援事業の募集要項でご確認ください。公募は定期的に更新されるため、最新の募集状況は公式ページでご確認ください。
岡崎ものづくり支援補助金(依頼試験事業) 1
岡崎市内の製造業者が大学や試験研究機関に依頼して行う試験・相談の費用を補助する制度です。新製品や新技術の開発に加え、既存製品の高付加価値化を目的とした試験費も対象になります。岡崎市内に本社機能または工場を6か月以上有し、市税を完納していることが申請条件です。
研究開発の初期段階で外部機関に素材分析や性能試験を依頼したい場合に活用しやすい制度です。試験費だけでなく相談料も補助対象に含まれるため、技術的な課題の洗い出しにも使えます。補助率は1/2以内、上限50万円です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | 岡崎市内に本社機能または工場を6か月以上有し、市税を完納している製造業の法人・個人事業主 |
| 補助率・金額の上限 | 1/2以内、上限50万円 |
| 補助金詳細ページ | 岡崎ものづくり支援補助金(依頼試験事業) |
岡崎ものづくり支援補助金(共同研究事業) 2
岡崎市内のものづくり事業者が大学や試験研究機関と共同で、新製品・新技術の開発に取り組む費用を補助する制度です。大学等へ支払う研究費や相談料が補助対象になります。
前述の依頼試験事業が外部機関への試験依頼に特化しているのに対し、こちらは大学等と連携した共同研究が対象です。大学等へ支払う研究費や相談料が補助対象で、産学連携で技術開発を進めたい事業者に向いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | 岡崎市内に本社機能または工場を6か月以上有し、市税を完納している製造業の法人・個人事業主 |
| 補助率・金額の上限 | 1/2以内、上限50万円 |
| 補助金詳細ページ | 岡崎ものづくり支援補助金(共同研究事業) |
2026年度「ロボット未活用領域導入検証補助金」 3
ロボットの活用が進んでいない分野において、導入前の事前検証にかかる経費を補助する制度です。業務分析、技術検証、費用対効果の調査など、導入の実現可能性を確かめるための費用が対象になります。
この制度の特徴は、ロボットの提供側(メーカー・SIer等)と利用側の双方が参画する体制を組む必要がある点です。検証で得られた効果や事業モデルは広く公表され、業界全体へのロボット普及にも貢献します。中小企業者等は補助率2/3以内と手厚い支援を受けられます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | あいちロボット産業クラスター推進協議会に加入している中小企業者等・大企業・大学・研究機関・団体 |
| 補助率・金額の上限 | 中小企業者等は2/3以内、大企業等は1/2以内、上限500万円 |
| 補助金詳細ページ | 2026年度「ロボット未活用領域導入検証補助金」 |
岡崎ものづくり支援補助金(プラットフォーム活用事業) 4
岡崎市内のものづくり事業者が、他事業者とのマッチングを支援するプラットフォームを利用する費用の一部を補助する制度です。新製品・新技術の開発や既存製品の高付加価値化が目的です。
開発パートナーを探す段階で活用できる点が、依頼試験事業や共同研究事業とは異なります。登録企業数50社以上のプラットフォームが対象で、登録費用・運営機能費用・伴走支援費用が補助されます。他社の技術を活用した製品開発の糸口を探したい場合に有効です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | 岡崎市内に本社機能または工場を6か月以上有し、市税を完納している製造業の法人・個人事業主 |
| 補助率・金額の上限 | 1/2以内、上限50万円 |
| 補助金詳細ページ | 岡崎ものづくり支援補助金(プラットフォーム活用事業) |
ここからは、研究開発のための大規模な設備投資や拠点整備に活用できる制度を紹介します。
岡崎市高度先端産業立地奨励金(県連携) 5
岡崎市内で高度先端産業分野の工場または研究所を新設・増設する事業者に対し、固定資産取得費用の一部を奨励金として交付する制度です。航空宇宙、環境・新エネルギー、先端素材、ナノテクノロジー、バイオなどの分野が対象になります。
補助率は15%で、上限は最大10億円に達します。中堅・中小企業の投資額要件は2億円以上で、大企業向けの要件よりも低く設定されています。研究開発の拠点を新たに構える場合にも活用できる制度です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | 岡崎市内で高度先端産業分野の工場・研究所を新設・増設する法人(中堅・中小企業は投資額2億円以上) |
| 補助率・金額の上限 | 15%、上限10億円 |
| 補助金詳細ページ | 岡崎市高度先端産業立地奨励金(県連携) |
岡崎市企業再投資促進奨励金(県連携) 6
岡崎市内で工場または研究所を新設・増設し、次世代成長分野等の製造業を営む事業者に対して、固定資産取得費の一部を奨励金として交付します。自動車、航空宇宙、ロボット、環境・新エネルギー、健康長寿などの次世代成長分野が対象です。
前述の高度先端産業立地奨励金と比べ、補助率は10%ですが、中堅・中小企業の投資額要件は1億円以上とさらに低く設定されています。既存工場の生産設備を拡充して研究開発体制を強化したい場合にも活用できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | 岡崎市内で次世代成長分野の工場・研究所を新設・増設する法人(中堅・中小企業は投資額1億円以上、常用雇用者25人以上維持) |
| 補助率・金額の上限 | 10%、上限10億円 |
| 補助金詳細ページ | 岡崎市企業再投資促進奨励金(県連携) |
岡崎市消費者向け製品製造工場等建設奨励金 7
岡崎市内で一般消費者向け製品(BtoC製品)を製造する工場を新設または増設する事業者に対し、固定資産取得費用の一部を奨励金として交付する制度です。土地の取得や生産設備の導入など、大規模な投資を促進することを目的としています。
この制度の特徴は、補助率が最大40%と高い点です。上限は25億円で、今回紹介する中で最大規模の支援額になります。消費者向け製品の研究開発から量産体制の構築まで、一貫した拠点整備に活用できます。ただし、20,000平方メートル以上の土地取得が必要で、中小企業でも投資額5億円以上・新規雇用5人以上が求められます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | 岡崎市内でBtoC製品の工場を新設・増設する法人(中小企業は投資額5億円以上、新規雇用5人以上、土地20,000平方メートル以上) |
| 補助率・金額の上限 | 最大40%、上限25億円 |
| 補助金詳細ページ | 岡崎市消費者向け製品製造工場等建設奨励金 |
申請前に確認しておきたいポイント
対象要件を確認する
まず、自社が対象者の要件を満たしているかを確認しましょう。岡崎ものづくり支援補助金は岡崎市内に6か月以上拠点を有する製造業が対象ですが、ロボット未活用領域導入検証補助金はあいちロボット産業クラスター推進協議会への加入が必要です。立地奨励金は投資額要件が1億円から5億円まで制度によって異なります。補助金検索フラッシュなら業種・事業規模で絞り込み、自社に合った制度を確認できます。
書類を準備する
多くの制度で事業計画書の提出が求められます。特に共同研究事業では大学等との連携計画、ロボット検証補助金では提供側・利用側双方の参画体制の説明が必要になります。作成に不安がある場合は、補助金の無料サポートをご利用ください。専門家が補助金の申請をサポートします。
スケジュールを確認する
ロボット未活用領域導入検証補助金は2026年5月29日が締切です。岡崎ものづくり支援補助金は2027年1月31日まで受け付けていますが、予算がなくなり次第終了します。電子申請にはGビズIDプライムアカウントが必要で、発行まで数週間かかります。早めに準備しておきましょう。GビズIDの取得方法は補助金申請が忙しい時期に慌てないためのGビズIDの先回り準備をご覧ください。
まとめ
この記事では、愛知県の製造業が申請できる研究開発・試作向けの補助金7件を紹介しました。
- 岡崎ものづくり支援補助金(依頼試験事業): 大学等への試験依頼費用、上限50万円
- 岡崎ものづくり支援補助金(共同研究事業): 大学等との共同研究費用、上限50万円
- 2026年度「ロボット未活用領域導入検証補助金」: ロボット導入の事前検証費用、上限500万円
- 岡崎ものづくり支援補助金(プラットフォーム活用事業): マッチングプラットフォームの利用費用、上限50万円
- 岡崎市高度先端産業立地奨励金(県連携): 先端産業分野の工場・研究所の新設・増設、上限10億円
- 岡崎市企業再投資促進奨励金(県連携): 次世代成長分野の工場・研究所の新設・増設、上限10億円
- 岡崎市消費者向け製品製造工場等建設奨励金: BtoC製品の工場新設・増設、上限25億円
制度ごとに対象条件や補助額が大きく異なるため、自社の開発段階や投資規模に合った制度を選ぶことが重要です。気になる制度があれば、各制度の公式ページから最新の公募情報を確認してみてください。
おすすめの補助金詳細ページ: