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高校無償化と(高等学校等就学支援金)と奨学金は併用できる? 2026年に確認したい教育支援制度

高校無償化だけで教育費は足りるのか。2026年の高等学校等就学支援金、奨学給付金、自治体や民間の奨学金を、授業料以外の負担まで含めて併用する考え方を整理します。

補助金フラッシュ 士業編集部公開日: 2026年5月27日
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目次

  • 高校無償化で軽くなる費用と残る費用
  • 2026年に確認したい国の支援制度
  • 併用で迷いやすい奨学金と自治体支援
  • 申請漏れを防ぐ確認手順
  • まとめ
補助金フラッシュ 事業計画

高校無償化で授業料の負担は軽くなりますが、高校生活で必要なお金は授業料だけではありません。2026年は高等学校等就学支援金が新制度になり、授業料以外を支える給付金も見直されています。大事なのは、授業料の制度と授業料以外の制度を分けて確認し、併用できるものを取りこぼさないことです。
この記事では、家庭で確認しやすい順番に支援制度を整理します。家庭ごとの申請前チェック用として、手元で見直せる内容にしました。

目次

  • ●高校無償化で軽くなる費用と残る費用
  • 支援の中心は授業料
  • 授業料以外に残る家計負担
  • ●2026年に確認したい国の支援制度
  • 高等学校等就学支援金の新制度
  • 高校生等奨学給付金の対象拡大
  • ●併用で迷いやすい奨学金と自治体支援
  • 就学支援金と奨学給付金の違い
  • 民間奨学金で先に確認する要項
  • ●申請漏れを防ぐ確認手順
  • 学校、都道府県、民間団体の順番
  • 年度ごとの申請と一時払いへの備え
  • ●まとめ
  • 最後に確認したい判断軸
高校無償化と(高等学校等就学支援金)と奨学金は併用できる? 2026年に確認したい教育支援制度

高校無償化で軽くなる費用と残る費用

支援の中心は授業料

高校無償化と呼ばれる制度の中心は、正式には高等学校等就学支援金です。文部科学省も、一般に高校無償化と表現されることが多いものの、正確には授業料を支援する制度だと説明しています。つまり、制度の主な対象は学校に払う授業料であり、入学時の制服代や通学費、教材費まで一括でなくなるわけではありません。1

2026年度の新制度では、所得制限なしで支援を受けられる形になり、支給上限額は公立高校で年11万8,800円、私立高校で年45万7,200円と示されています。私立通信制課程では年33万7,200円が上限です。公立高校の授業料はこの水準と対応しやすい一方、私立高校では学校ごとの授業料が上限を超える場合、差額が残ることがあります。2

授業料以外に残る家計負担

授業料が軽くなっても、家庭が見落としやすいのは授業料以外の教育費です。文部科学省の資料では、教科書費、教材費、学用品費、通学用品費、入学学用品費、教科外活動費、通信費などが授業料以外の費用として挙げられています。高校では、端末の購入、部活動、模試、修学旅行、定期券など、毎月ではなくてもまとまって出ていく費用があります。3

ここで必要になるのが、高等学校等就学支援金とは別に用意されている高校生等奨学給付金や、都道府県、市区町村、民間団体の奨学金です。授業料の制度だけを確認して安心してしまうと、後から必要になる費用に対応しにくくなります。高校無償化は支援の終点ではなく、家計全体を見直すための入口と考えると分かりやすくなります。

ポイント

高校無償化でまず軽くなるのは、主に授業料です。制服代、教材費、通学費、修学旅行費などは別に残ることがあります。授業料の支援を確認したうえで、授業料以外の支援制度を重ねて探すことが、申請漏れを防ぐ出発点になります。

2026年に確認したい国の支援制度

高等学校等就学支援金の新制度

高等学校等就学支援金は、生徒や保護者に現金が振り込まれる制度ではなく、原則として学校側が代理で受け取り、授業料に充てる仕組みです。家庭から見ると、授業料の請求額が減る、または後から充当される形で効果が出ます。学校によって案内時期や手続き方法が違うため、学校から配られる案内を基準にする必要があります。

注意したいのは、所得制限がなくなっても申請手続きは必要ということです。文部科学省は、授業料支援を受けるには申請が必要で、学校からの案内に従って手続きを行うよう案内しています。オンライン申請システム e-Shien を使う場合もありますが、学校によって紙の申請になる場合もあります。1

高校生等奨学給付金の対象拡大

2026年に見落としたくない変化は、高校生等奨学給付金の対象が低所得世帯だけにとどまらない形で広がっていることです。文部科学省の令和8年度資料では、年収目安270万円未満の世帯に加え、年収270万円から380万円程度、380万円から490万円程度の世帯にも、非課税世帯の給付額を基準にした一部支援が示されています。年収目安は、両親のうち片方が働き、高校生1人と中学生1人がいる4人世帯の場合の目安です。3

例えば全日制等では、年収270万円未満の住民税非課税世帯などに対する給付額は国公立で年14万3,700円、私立で年15万2,000円です。拡充部分では、年収270万円から380万円程度の世帯に国公立で年4万7,900円、私立で年5万670円、年収380万円から490万円程度の世帯に国公立で年3万5,930円、私立で年3万8,000円という額が示されています。支給額は家庭の所得や学校種で変わるため、自分の家庭がどの区分に近いかを都道府県の案内で確認することが大切です。高校生等奨学給付金は、学校の所在地ではなく保護者の住所地が申請先になる場合が多いため、県外の高校に通う場合ほど確認先を間違えないよう注意が必要です。3

併用で迷いやすい奨学金と自治体支援

就学支援金と奨学給付金の違い

併用を考えるときは、制度名よりも何の費用を支える制度かで分けると理解しやすくなります。授業料に充てる制度と、授業料以外の教育費を支える制度は目的が違います。静岡県の案内でも、奨学給付金は就学支援金や教育奨学金、修学資金とは異なる制度であり、就学支援金等と一緒に利用できると説明されています。4

制度主な対象費用受け取り方のイメージ併用確認のポイント
高等学校等就学支援金授業料学校に授業料相当として充当学校経由の申請案内を確認
高校生等奨学給付金教材費や学用品費など保護者が都道府県または学校へ申請保護者の住所地の案内を確認
自治体の上乗せ支援授業料や入学金など自治体ごとに異なる国制度とは別申請かを確認
民間の奨学金生活費や学習費など団体ごとに異なる併給不可の条件を確認

東京都では、令和8年度の私立高等学校等授業料軽減助成金について、国の就学支援金と合わせて全日制などで最大年50万1,000円まで助成されると案内されています。ただし、国の制度と都の制度の両方に申請しなければ最大額まで受けられない点も明記されています。大阪府も、私立高校などへの授業料支援を令和6年度から段階的に所得制限を撤廃し、令和8年度に全ての生徒について所得制限がなくなると案内しています。5

民間奨学金で先に確認する要項

民間の奨学金は、団体ごとに目的も条件も違います。そのため、国の制度で併用できるからといって、民間奨学金も常に併用できるとは言い切れません。文部科学省のQ&Aでも、奨学金と就学支援金は別制度であり、原則として両方を受け取ることが可能としたうえで、民間団体の奨学金では併給を認めていない場合があるため、各奨学金の要綱で確認するよう案内しています。6

同じ公的制度でも、地域ごとに調整が入ることがあります。京都府の令和8年度案内では、京都府の他の奨学金等を受けている場合、支給額が調整されるものがあるとされています。併用で迷ったときは、奨学金という言葉だけで判断せず、募集要項の併給、他制度との調整、返還不要か貸与かを確認するのが安全です。7

申請漏れを防ぐ確認手順

学校、都道府県、民間団体の順番

申請漏れを防ぐには、制度を一度に全部調べようとせず、窓口の近い順に確認するのが現実的です。まず学校から案内される高等学校等就学支援金を確認し、次に保護者の住所地の都道府県で高校生等奨学給付金や上乗せ制度を調べます。そのうえで、市区町村や民間団体の奨学金を探すと、重複や条件の見落としが少なくなります。特に民間奨学金は、成績、居住地、ひとり親世帯、多子世帯、進学先の種類など、条件の置き方が団体ごとに大きく異なるため、候補を広めに拾ってから絞るほうが現実的です。

確認の順番は、次の流れで考えると整理しやすくなります。

  • 学校から配られる就学支援金の案内を確認する
  • 保護者の住所地の都道府県で奨学給付金を確認する
  • 進学先の自治体や学校独自の減免制度を確認する
  • JASSOの検索ページなどで地方公共団体や民間団体の奨学金を探す
  • 併給不可、支給額調整、返還の有無を募集要項で確認する

日本学生支援機構 JASSO の検索ページでは、地方公共団体や奨学金事業実施団体が行う奨学金制度について、高校生等への奨学金制度の情報も含むと案内されています。居住地だけでなく、学校の所在地や出身地が条件になる制度もあるため、保護者の住所地と学校所在地が違う場合は両方を見ておくとよいでしょう。8

年度ごとの申請と一時払いへの備え

支援制度は、一度申請すれば卒業まで自動で続くものばかりではありません。東京都私学財団の案内では、授業料軽減助成金は毎年度申請が必要で、年度を遡って申請できないとされています。高校生等奨学給付金も、都道府県ごとに申請時期や手続きが異なるため、学校からの案内と都道府県のページを同時に確認する必要があります。1

もう一つの注意点は、支援があっても先に学校へ納付が必要になる場合です。大阪府の私立高校向けQ&Aでは、無償化制度の対象者でも学校によってはいったん授業料を納める必要がある場合があると案内されています。家計管理では、最終的な負担額だけでなく、いつ払って、いつ支援が反映されるのかまで確認しておくと、入学直後の資金繰りで慌てにくくなります。入学金や制服代は支援の反映より先に必要になることもあるため、春の支払い予定表を学校からもらったら、支援額と支払い時期を同じ紙に書き出しておくと確認しやすくなります。9

まとめ

最後に確認したい判断軸

2026年の高校無償化は、授業料の負担を大きく軽くする制度です。ただし、家庭が実際に悩みやすいのは、教材費、通学費、修学旅行費、端末費用など、授業料以外の費用が積み重なる場面です。だからこそ、高等学校等就学支援金だけで終わらせず、高校生等奨学給付金、自治体の上乗せ、民間奨学金を順番に確認することが重要になります。

併用の考え方は、授業料の制度と授業料以外の制度を分けることから始まります。就学支援金と奨学給付金は目的が違い、自治体の上乗せ制度も別申請になることがあります。一方で、民間奨学金や自治体独自制度には、併給不可や支給額調整の条件が入る場合があります。

最後に見るべきなのは、制度名ではなく、対象費用、申請先、併用条件、申請期限の4つです。この4つを学校の案内、都道府県の公式ページ、奨学金の募集要項で確認すれば、使える支援を整理しやすくなります。高校無償化をきっかけに、家庭ごとの教育費負担を一度棚卸ししておくことが、進学後の安心につながります。

出典・参考資料

  1. 「高校生等への修学支援」文部科学省 ↩

  2. 「高等学校等就学支援金等」文部科学省 ↩

  3. 「高校生等奨学給付金(奨学のための給付金)」文部科学省 ↩

  4. 「奨学給付金(静岡県国公立高等学校等)の申請手続き」静岡県 ↩

  5. 「私立高校生等に対する授業料等の支援について」大阪府 ↩

  6. 「高等学校等就学支援金制度に関するQ&A」文部科学省 ↩

  7. 「令和8年度 京都府奨学のための給付金事業(国公立分)」京都府教育委員会高校改革推進室・高校教育課 ↩

  8. 「大学・地方公共団体等が行う奨学金制度」JASSO ↩

  9. 「よくある質問について(私立高校生等への授業料支援・令和6年度新制度)」大阪府 ↩

執筆者:補助金フラッシュ 士業編集部

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執筆者
補助金フラッシュ 士業編集部
公開日: 2026年5月27日

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