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長崎県の農業者が販路開拓に使える補助金——最大2,000万円の制度も

長崎県の農業者が申請できる販路開拓・生産体制強化の補助金を厳選紹介。最大2,000万円の制度や物価高騰対策の支援金も。

長崎県の農業者が販路開拓に使える補助金——最大2,000万円の制度も

農産物の販路を広げたい、6次産業化に取り組みたいと考えていても、肥料・飼料・農薬・燃油など資材費の高騰が続くなかで新たな投資に踏み切れない長崎県の農業者は少なくありません。
この記事では、長崎県の農業者や中小企業が申請できる補助金8件を紹介します。販路開拓や生産体制の強化に加え、物価高騰への対応支援も含めて整理しました(補助金検索フラッシュ掲載データ、2026年4月時点)。

長崎県の農業者が使える返済不要の補助金8選

以下に紹介する制度はいずれも返済不要の補助金・給付金です。細かい要件等については各支援事業の募集要項でご確認ください。公募は定期的に更新されるため、最新の募集状況は公式ページでご確認ください。

持続的な農業生産体制構築促進事業の要望調査 1

農業生産資材の価格高騰に対応するための補助金です。生産性向上対策、労働費削減のための省力化対策、設備投資の効率化を図るリノベーション対策の3分野が対象になっています。

税抜き50万円以上の機器が対象で、導入費用の2分の1以内上限500万円まで補助を受けられます。生産コストの削減を図りつつ、余力を販路開拓に回したい農業者にとって活用しやすい制度です。

項目内容
対象者産地計画または水田農業産地計画を構成する農業者、またはその農業者が組織する団体
補助率・金額の上限1/2以内、上限500万円
補助金詳細ページ持続的な農業生産体制構築促進事業の要望調査

持続的な農業生産体制構築促進事業の要望調査/東彼杵町 2

東彼杵町が実施する同名の支援事業です。生産性向上・省力化・リノベーションの3分野を対象に、機器導入費用を補助します。

上の制度と同様に補助率は2分の1以内上限500万円です。東彼杵町の農業者で産地計画に参加している方は、こちらの窓口から申請できます。申請受付期間がやや長めに設定されている点が特徴です。

項目内容
対象者産地計画または水田農業産地計画を構成する農業者、またはその農業者が組織する団体
補助率・金額の上限1/2以内、上限500万円
補助金詳細ページ持続的な農業生産体制構築促進事業の要望調査/東彼杵町

販路開拓を本格的に進めるなら、展示会出展や新商品開発を支援する制度も確認しておきましょう。

平戸市にぎわいづくり支援事業補助金(審査会審査) 3

平戸市内の商店街や中小企業者が取り組む新商品開発、展示会出展、販路拡大などの事業に対して経費の一部を補助する制度です。農業者が6次産業化で加工品を開発し、物産展に出展するような場面でも活用できます。

事業区分が複数あり、補助率は2分の1から最大5分の4まで設定されています。販路開拓の国外出展は1事業あたり上限200万円、地域拠点商店街支援事業では最大2,000万円まで補助される区分もあります。

項目内容
対象者商工会議所・商工会・商店街振興組合等の団体、地域資源を活用して新商品・新技術の開発を行う中小企業者、物産展等に出展する中小企業者
補助率・金額の上限事業区分により1/2〜4/5、上限80万円〜2,000万円(区分による)
補助金詳細ページ平戸市にぎわいづくり支援事業補助金(審査会審査)

平戸市農業・畜産関係物価高騰対応支援事業(市単事業) 4

平戸市内の農業者・農業生産法人を対象に、肥料・飼料・農薬・燃油・電気などの価格上昇分を補助する制度です。販路開拓に直接使う補助金ではありませんが、資材コストの負担を軽くすることで、新たな取り組みに投資する余裕を生み出せます。

補助率は価格上昇分の3分の2以内で、上限額の設定がありません。対象経費の範囲が広く、農業経営のコスト全般をカバーできる点が特徴です。

項目内容
対象者平戸市内に住所を有する農業者および農業生産法人で、令和7年分の農業所得を申告していること
補助率・金額の上限価格上昇分の2/3以内、上限なし
補助金詳細ページ平戸市農業・畜産関係物価高騰対応支援事業(市単事業)

佐世保市中小企業等物価高騰対応支援事業補助金 5

佐世保市内の中小企業が物価高騰の影響に対応するために行う販路開拓・生産性向上の取り組みを支援する補助金です。展示会出展や広告宣伝、新商品開発、ECサイト構築など、販路開拓に関する幅広い取り組みが対象に含まれています。

補助率は1/2で、上限70万円です。農業法人として事業を営む中小企業であれば、物産展への出展費用や販促物の制作費、パッケージデザインの刷新費用などに活用できます。

項目内容
対象者佐世保市内の中小企業等
補助率・金額の上限1/2、上限70万円
補助金詳細ページ佐世保市中小企業等物価高騰対応支援事業補助金

中小企業等知的財産支援地域連携促進事業費補助金(令和8年度) 6

九州経済産業局が実施する、地域の産業支援機関と連携して中小企業等の知的財産の保護・活用を促進するための補助金です。農産物のブランド化や地理的表示(GI)の取得を検討している場合に、知的財産の観点から支援を受けられます。

補助率は地域中小企業支援拡充型が1/2以内で上限1,000万円、構築型は定額で上限500万円です。産業支援機関が申請主体となるため、個別の農業者が直接申請する形ではなく、地域の支援機関を通じて活用する制度です。

項目内容
対象者地域ステークホルダーとの連携を必須とする産業支援機関(日本に拠点を有し法人格を持つこと)
補助率・金額の上限A型: 1/2以内・上限1,000万円、B型: 定額・上限500万円
補助金詳細ページ中小企業等知的財産支援地域連携促進事業費補助金(令和8年度)

電力コストの負担が大きい農業者には、次の制度も確認しておく価値があります。

第5回長崎県特別高圧電力高騰対策支援事業費補助金 7

特別高圧電力を受電している長崎県内の事業者に対して、電力使用量に応じた補助金を交付する制度です。大規模な施設園芸や農業法人で特別高圧電力を利用している場合に該当します。

中小企業は1・2月分が1kWhあたり2.3円、3月分が0.8円の補助を受けられ、上限は1,500万円です。大企業はそれぞれ半額の水準となっています。

項目内容
対象者特別高圧電力を受電している長崎県内事業者(公共施設・住宅は対象外)
補助率・金額の上限中小企業: 1・2月1kWhあたり2.3円、3月0.8円 / 大企業: 1・2月1kWhあたり1.15円、3月0.4円。上限1,500万円
補助金詳細ページ第5回長崎県特別高圧電力高騰対策支援事業費補助金

大村市中小企業者等事業継続支援給付金 8

国の重点支援地方交付金を活用し、物価高騰の影響を受けている大村市内の中小企業者・個人事業主に対して事業継続を支援する給付金です。従業員数に応じて4万円・7万円・10万円の3段階で給付されます。

申請は1事業所につき1回限りで、郵送・持参・電子申請のいずれでも可能です。金額は大きくありませんが、使途に制限がないため、販路開拓のための出展費や広告費に充てることもできます。

項目内容
対象者大村市内の中小企業者および個人事業主(1事業所1回限り)
補助率・金額の上限従業員1〜5人: 4万円、6〜20人: 7万円、21人以上: 10万円
補助金詳細ページ大村市中小企業者等事業継続支援給付金

申請前に確認しておきたいポイント

対象要件を確認する

まず、自社が対象者の要件を満たしているかを確認しましょう。たとえば持続的な農業生産体制構築促進事業は産地計画に参加する農業者が対象ですが、平戸市にぎわいづくり支援事業は中小企業者・団体が対象で、平戸市農業・畜産関係物価高騰対応支援事業は平戸市に住所を有する農業者に限定されます。補助金検索フラッシュなら業種・事業規模で絞り込み、自社に合った制度を確認できます。

書類を準備する

多くの制度で事業計画書の提出が求められます。販路開拓を目的とした申請では、販売先の見込みや売上目標を具体的に記載する必要があるケースが多いため、計画の骨子を早めにまとめておきましょう。作成に不安がある場合は、補助金の無料サポートをご利用ください。専門家が補助金の申請をサポートします。

スケジュールを確認する

持続的な農業生産体制構築促進事業の締切は2026年4月24日、平戸市農業・畜産関係物価高騰対応支援事業の受付は4月13日から4月30日です。電子申請にはGビズIDプライムアカウントが必要で、発行まで数週間かかります。早めに準備しておきましょう。GビズIDの取得方法は補助金申請が忙しい時期に慌てないためのGビズIDの先回り準備をご覧ください。

まとめ

この記事では、長崎県の農業者が申請できる補助金・給付金8件を紹介しました。

この記事で紹介した補助金
  • 持続的な農業生産体制構築促進事業の要望調査: 産地計画に参加する農業者が対象、上限500万円
  • 持続的な農業生産体制構築促進事業の要望調査/東彼杵町: 東彼杵町の農業者が対象、上限500万円
  • 平戸市にぎわいづくり支援事業補助金(審査会審査): 新商品開発・販路拡大を行う中小企業者等、上限80万円〜2,000万円(区分による)
  • 平戸市農業・畜産関係物価高騰対応支援事業(市単事業): 平戸市内の農業者・農業生産法人、価格上昇分の2/3以内(上限なし)
  • 佐世保市中小企業等物価高騰対応支援事業補助金: 佐世保市内の中小企業等、上限70万円
  • 中小企業等知的財産支援地域連携促進事業費補助金(令和8年度): 産業支援機関を通じた知的財産支援、上限1,000万円
  • 第5回長崎県特別高圧電力高騰対策支援事業費補助金: 特別高圧電力を受電する県内事業者、上限1,500万円
  • 大村市中小企業者等事業継続支援給付金: 大村市内の中小企業者・個人事業主、4万円〜10万円

制度ごとに対象地域・対象者・補助額が大きく異なるため、自社の所在地と事業内容に合った制度を選ぶことが重要です。気になる制度があれば、各制度の補助金詳細ページから最新の公募情報を確認してみてください。


おすすめの補助金詳細ページ:

出典・参考資料

  1. 1.「持続的な農業生産体制構築促進事業の要望調査」東彼杵町
  2. 2.「持続的な農業生産体制構築促進事業の要望調査」東彼杵町
  3. 3.「平戸市にぎわいづくり支援事業補助金(審査会審査)」平戸市
  4. 4.「平戸市農業・畜産関係物価高騰対応支援事業(市単事業)」平戸市
  5. 5.「佐世保市中小企業等物価高騰対応支援事業補助金」佐世保市
  6. 6.「中小企業等知的財産支援地域連携促進事業費補助金(令和8年度)」九州経済産業局
  7. 7.「第5回長崎県特別高圧電力高騰対策支援事業費補助金」長崎県
  8. 8.「大村市中小企業者等事業継続支援給付金」大村市

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