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IT企業が自社プロダクトを作るときに使える補助金7選——全国対応

IT企業がSaaSやアプリなど自社プロダクト開発に使える全国対応の補助金7件を紹介。最大9,000万円の制度も。対象者・金額を制度ごとに整理しました。

IT企業が自社プロダクトを作るときに使える補助金7選——全国対応

受託開発やSESに依存する体制から脱却し、自社プロダクトの開発に踏み出したい。そう考えるIT企業の経営者にとって、開発資金の確保は最初のハードルです。
この記事では、全国のIT系中小企業がSaaS・アプリなど自社プロダクト開発に活用できる補助金6件と税制優遇1件を紹介します。対象者・金額を制度ごとに整理しているので、自社に合う制度をすぐに確認できます(補助金検索フラッシュ掲載データ、2026年4月時点)。

IT系中小企業が使える返済不要の補助金6選と税制優遇

以下で紹介する制度の細かい要件等については、各支援事業の募集要項でご確認ください。公募は定期的に更新されるため、最新の募集状況は公式ページでご確認ください。補助上限が最大9,000万円に達する制度もあるため、事業規模に合わせて検討してみてください。

中小企業新事業進出補助金 1

既存事業と異なる新たな事業への進出を支援する補助金です。自社プロダクト開発は、受託中心のIT企業にとってまさに新事業への進出にあたります。補助率は最大2/3、上限額は9,000万円と大型で、開発費用だけでなく市場調査や設備投資にも充てられます。

ここが他の制度と大きく違う点は、生産性向上と賃上げの双方を目的に据えていることです。新規プロダクトで収益を上げ、従業員の待遇改善まで見据えた計画を立てられる企業に適しています。

項目内容
対象者既存事業と異なる新たな事業分野への進出を計画する中小企業等
補助率・金額の上限2/3(要件により1/2)、上限9,000万円
補助金詳細ページ中小企業新事業進出補助金

デジタル化・AI導入補助金2026 通常枠 2

中小企業・小規模事業者のIT導入による生産性向上を支援する制度です。業務効率化やDXにつながるITツール(ソフトウェア、サービス等)の導入が対象で、補助率は最大4/5、上限は3,000万円です。

自社プロダクト開発を進めるうえで、社内の業務基盤をデジタル化しておくことは重要です。クラウドサービス利用料や外部専門家の謝金も補助対象に含まれるため、開発チームの体制構築にも活用できます。申請には登録されたIT導入支援事業者とのパートナーシップが必要です。

項目内容
対象者日本国内で事業を営む中小企業・小規模事業者(法人・個人事業主)
補助率・金額の上限4/5(類型により1/2〜4/5)、上限3,000万円
補助金詳細ページデジタル化・AI導入補助金2026 通常枠

コンテンツ産業成長投資支援事業費補助金(IP新規創出支援) 3

ゲーム・アニメ・実写分野で新規IPを創出することを目的とした補助金です。コンテンツの初期段階の製作・開発や、社内ベンチャーを通じた新規事業の製作・開発に取り組む法人を支援します。補助率は1/2以内、上限は2,000万円です。

IT企業がゲームやアプリのコンテンツを開発する場合、この制度が直接的に活用できます。意外と知られていないのですが、社内ベンチャーとしてIP創出に取り組む形も対象になるため、既存組織の中から新規事業を立ち上げるケースにも向いています。

項目内容
対象者日本の法令に基づき設立された法人で、コンテンツの企画・制作・開発に取り組む事業者
補助率・金額の上限1/2以内、上限2,000万円
補助金詳細ページコンテンツ産業成長投資支援事業費補助金(IP新規創出支援)

次に紹介するのは、研究開発型の技術を持つスタートアップ向けの制度です。

NEP躍進コース(研究開発型スタートアップ支援事業) 4

ディープテック分野の技術シーズを事業化するスタートアップに対し、研究開発・実証・試作等を支援する制度です。NEDOが実施する本事業は、複数の応募タイプ(躍進500・躍進3000・躍進カーブアウト等)を設けており、上限は3,000万円です。

この制度の面白いところは、補助率が最大1/1(全額補助)である点です。躍進500・躍進3000・躍進GXの各タイプでは自己負担なしで研究開発を進められます。AI技術やクラウド技術など、ディープテック領域で独自の技術シーズを持つIT企業にとって、事業化の加速に直結する制度です。

項目内容
対象者ディープテック分野で技術シーズを有する企業・研究者・研究チーム・個人
補助率・金額の上限1/1(躍進カーブアウトA・Bは3/4)、上限3,000万円
補助金詳細ページNEP躍進コース

複数者連携デジタル化・AI導入枠 5

サプライチェーンや商業集積地に属する複数の中小企業・小規模事業者が連携してITツールやAIを導入し、面的なデジタル化による生産性向上を目指す取り組みを支援します。補助率は最大4/5、上限は3,000万円です。

通常のIT導入補助金との違いは、複数社が連携して申請する点にあります。たとえば、自社プロダクトのSaaSを開発するIT企業が、その導入先となる取引先企業と連携して申請するケースが考えられます。ソフトウェア導入費だけでなく、ハードウェア購入費や外部専門家の謝金も対象です。

項目内容
対象者サプライチェーンや商業集積地で連携する複数の中小企業・小規模事業者(法人・個人事業主)
補助率・金額の上限4/5(小規模事業者。その他は3/4〜1/2等の区分あり)、上限3,000万円
補助金詳細ページ複数者連携デジタル化・AI導入枠

ここからは補助金とは仕組みが異なる税制優遇を紹介します。

中小企業投資促進税制 6

青色申告書を提出する中小企業者等が新品の機械装置等を取得した場合に、特別償却(取得価額の30%)または税額控除(取得価額の7%)を受けられる税制優遇制度です。返済不要の補助金とは異なり、税負担の軽減という形で投資を後押しします。

自社プロダクトの開発に必要なサーバー機器や一定のソフトウェアも対象に含まれます。税額控除については、資本金3,000万円以下の法人等が適用対象です。通年で利用可能な制度のため、設備投資のタイミングを選ばない点が利点です。

項目内容
対象者青色申告書を提出する中小企業者等(資本金等や従業員数の要件あり。税額控除は資本金3,000万円以下)
補助率・金額の上限税額控除7%(または特別償却30%)
補助金詳細ページ中小企業投資促進税制

小規模事業者持続化補助金<創業型> 7

創業期の小規模事業者が販路開拓や業務効率化に取り組むための経費を補助する制度です。補助率は2/3、上限は200万円で、比較的少額ですが、創業して間もないIT企業にとっては使いやすい制度です。

特定創業支援等事業による支援を受けた日および開業日が、受付締切日から過去1年以内に含まれていることが要件です。プロダクトの初期マーケティングや販路開拓費に充てることができ、創業直後のスタートダッシュに活用できます。

項目内容
対象者認定市区町村等の特定創業支援等事業による支援を受け、過去1年以内に開業した小規模事業者
補助率・金額の上限2/3、上限200万円
補助金詳細ページ小規模事業者持続化補助金<創業型>

申請前に確認しておきたいポイント

対象要件を確認する

まず、自社が対象者の要件を満たしているかを確認しましょう。たとえば中小企業新事業進出補助金は既存事業と異なる事業への進出が条件ですが、NEP躍進コースはディープテック分野の技術シーズが前提です。コンテンツ産業成長投資支援事業費補助金はゲーム・アニメ・実写分野に限定されます。補助金検索フラッシュなら業種・事業規模で絞り込み、自社に合った制度を確認できます。

書類を準備する

多くの制度で事業計画書の提出が求められます。IT企業の場合、プロダクトの市場分析や技術的な優位性、収益モデルを盛り込んだ計画書が重要になります。作成に不安がある場合は、補助金の無料サポートをご利用ください。専門家が補助金の申請をサポートします。

スケジュールを確認する

コンテンツ産業成長投資支援事業費補助金は2026年4月30日、NEP躍進コースは2026年4月17日が締切です。一方、デジタル化・AI導入補助金2026や複数者連携デジタル化・AI導入枠は2026年6月中旬まで受け付けています。電子申請にはGビズIDプライムアカウントが必要で、発行まで数週間かかります。早めに準備しておきましょう。GビズIDの取得方法は補助金申請が忙しい時期に慌てないためのGビズIDの先回り準備をご覧ください。

まとめ

この記事では、全国のIT系中小企業が自社プロダクト開発に活用できる補助金6件と税制優遇1件を紹介しました。

この記事で紹介した補助金・税制優遇
  • 中小企業新事業進出補助金: 既存事業と異なる新事業への進出を支援、上限9,000万円
  • デジタル化・AI導入補助金2026 通常枠: ITツール導入による生産性向上を支援、上限3,000万円
  • コンテンツ産業成長投資支援事業費補助金(IP新規創出支援): ゲーム・アニメ・実写の新規IP創出を支援、上限2,000万円
  • NEP躍進コース: ディープテック分野の事業化を支援、上限3,000万円(補助率最大1/1)
  • 複数者連携デジタル化・AI導入枠: 複数社連携でのIT導入を支援、上限3,000万円
  • 中小企業投資促進税制: 機械装置等の取得に対する税額控除7%または特別償却30%
  • 小規模事業者持続化補助金<創業型>: 創業期の販路開拓を支援、上限200万円

制度ごとに対象条件や補助額が大きく異なるため、自社のプロダクト開発の段階や事業規模に合った制度を選ぶことが重要です。気になる制度があれば、各制度の公式ページから最新の公募情報を確認してみてください。


おすすめの補助金詳細ページ:

出典・参考資料

  1. 1.「中小企業新事業進出補助金」独立行政法人中小企業基盤整備機構
  2. 2.「デジタル化・AI導入補助金2026」TOPPAN株式会社
  3. 3.「令和7年度補正コンテンツ産業成長投資支援事業費補助金(IP新規創出支援)(新規IP企画支援)(ゲーム、アニメ、実写)」jGrants
  4. 4.「2026年度 研究開発型スタートアップの起業・経営人材確保等支援事業/ディープテック分野での人材発掘・起業家育成事業(NEP)/躍進コース の公募について」NEDO
  5. 5.「複数者連携デジタル化・AI導入枠」独立行政法人中小企業基盤整備機構
  6. 6.「No.5433 中小企業投資促進税制(中小企業者等が機械等を取得した場合の特別償却又は税額控除)」国税庁
  7. 7.「小規模事業者持続化補助金<創業型>」小規模事業者持続化補助金<創業型>事務局

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