民間建築物等における省CO2改修支援事業について解説
民間建築物等における省CO2改修支援事業は、既存の民間業務用建築物に高効率設備を導入し、30%以上のCO2削減と運用改善の継続体制を求める補助事業です。直近で確認できる公募要領では、補助率は1/3、上限は3,500万円で、照明設備は補助対象外です。
令和8年度予算案及び令和7年度補正予算の事業一覧にも同名メニューが掲載されていますが、2026年3月2日時点で公募要領まで確認できる申請資料は令和6年度補正三次公募です。
申請の可否は、建物用途、対象設備、30%削減計算、交付決定前に契約していないかの4点で大きく分かれます。1234
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 制度名 | 民間建築物等における省CO2改修支援事業 |
| 対象年度/公募回 | 直近で確認できる公募要領は令和6年度補正三次公募です。令和8年度予算案及び令和7年度補正予算の事業一覧に同名メニューの掲載があります。123 |
| 最終更新日 | 2026年3月2日 |
| 所管/実施機関/事務局 | 環境省 / 一般社団法人静岡県環境資源協会 / 省CO2促進事業支援センター25 |
| 補助上限額/補助率 | 補助率1/3、上限3,500万円です。別途、CO2削減コストに基づく上限があります。134 |
| 申請期間 | 直近公募は令和7年9月1日から9月26日17時必着でした。23 |
| 公式一次資料 | 2026事業一覧 HTML / 2025事業一覧 HTML / 三次公募ページ HTML / 三次公募要領 2025年9月版 PDF / 実施要領 令和6年2月1日付 PDF / 交付規程 2025年3月25日版 PDF / 事務取扱説明書 2025年6月版 PDF |
| 免責 | 申請可否や経費判断は、当該年度の募集要領・交付要綱等と事務局の案内で最終確認してください。 |
制度の全体像
民間建築物等における省CO2改修支援事業は、環境省の建築物分野向け補助事業のうち、既存の民間業務用建築物を対象に高効率設備への更新を支援するメニューです。環境省の2025年度事業一覧では、建築物等のZEB化・省CO2化普及加速事業の中にある、省CO2化と災害・熱中症対策を同時実現する施設改修等支援事業の一部として位置づけられています。2026年度予算案と2025年度補正予算の一覧にも同名メニューが掲載されており、制度の方向性自体は継続しています。12
ただし、申請実務を確認するうえでは、事業一覧の掲載だけでは足りません。実際にどの設備が対象か、どの書類が必要か、どの時点から契約できるかは、公募要領や交付規程まで見ないと判断できません。2026年3月2日時点で、その水準まで確認できる直近資料は、SERAが公開している令和6年度補正三次公募の資料です。34
この補助事業が向いているのは、既存の事務所、ホテル、病院、店舗、学校などで、空調、給湯、換気、受変電、BEMSなどをまとめて高効率機器へ更新したい案件です。反対に、住宅改修、工場改修、倉庫改修、照明だけの更新のような案件は、そのままでは当てはまりません。建物用途と設備範囲の見極めが最初の分かれ目です。45
位置づけの読み方
環境省の事業一覧では、このメニューは単独の大型事業ではなく、業務用施設における省CO2化と熱中症対策等を支援する一連の枠組みの中に置かれています。そのため、同じ並びにクーリングシェルター向けの高効率空調、テナントビル向けの省CO2改修、空き家等の省CO2改修などが並びます。制度名が似ていても、補助率や上限額、対象建物、申請条件は同じではありません。12
実務では、この取り違えが起こりやすいところです。テナントが入居する建物ならテナントビル向けの別メニューがあり、空き家を業務用施設へ転用するなら空き家向けの別メニューがあります。自社で使う既存の民間業務用建築物に高効率設備を入れる案件かどうかを先に切り分けると、読むべき公募要領を誤りにくくなります。145
継続掲載と直近公募の見方
2026年度予算案の事業一覧には、民間建築物等における省CO2改修支援事業について、補助率1/3、上限3,500万円のメニューとして掲載があります。一方で、現時点で公募ページと公募要領まで確認できるのは令和6年度補正三次公募です。つまり、制度名は継続して見えるものの、申請に使う実務資料は直近公募回のものを丁寧に追う必要があります。134
この見方が大事なのは、予算一覧の短い説明だけでは、照明設備が対象外であることや、jGrantsとメールの両方で提出すること、CO2削減コストの上限式があることまでは読み取れないからです。建物用途、対象設備、提出方法、契約時期のような実務論点は、公募要領と交付規程で確認するのが安全です。146
支援内容
直近公募で押さえるべき支援内容は、補助率や上限額だけではありません。補助額の決まり方、事業期間、完了時の報告、完了後の年次報告まで含めて見ないと、資金計画や工程表を組みにくくなります。とくに、この事業は単年度で完結する前提が強いため、工事完了日と支払完了日の置き方が甘いと、採択後に工程を組み直すことになりやすい制度です。456
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助率 | 補助対象経費の1/3です。 |
| 上限額 | 3,500万円です。 |
| 別の上限 | CO2削減コストが29,000円t-CO2を超える場合は、その算式で求めた額が上限になります。 |
| 事業期間 | 単年度です。交付決定日以降に開始し、2026年2月20日までに事業と支払を完了する必要があります。 |
| 完了実績報告 | 事業完了後30日以内、または当該年度2月末日のいずれか早い日までに提出します。 |
| 事業報告 | 完了日の属する年度の翌年度から3年間、年1回のCO2削減効果等の報告が必要です。 |
この表の内容は、公募要領、実施要領、交付規程を突き合わせると整理しやすくなります。補助率1/3と上限3,500万円は予算一覧でも確認できますが、CO2削減コスト上限や完了後3年間の報告義務まで含めて把握するには、公募要領と交付規程の確認が欠かせません。1456
直近公募要領では、前年度からの変更点として、補助金上限額が5,000万円から3,500万円へ見直されたこと、応募はjGrantsから行い、申請書類一式をSERAにもメール送付する必要があることが明示されています。過去の公募イメージのまま、上限5,000万円や紙中心の提出を想定するとずれます。4
採択結果から見える案件の傾向
公募は一度だけではなく、令和6年度補正では一次、二次、三次と複数回実施されました。公開された採択結果を並べると、一次公募は17件、二次公募は5件、三次公募では民間建築物等における省CO2改修支援事業の該当採択者はありませんでした。直近回が無採択だったから制度がなくなった、という意味ではなく、予算枠、応募内容、審査結果の組み合わせで採択状況が変わることを示しています。789101112
| 公募回 | 公募期間 | 民間建築物等の採択結果 |
|---|---|---|
| 一次公募 | 2025年3月28日から5月9日 | 17件 |
| 二次公募 | 2025年6月23日から7月25日17時 | 5件 |
| 三次公募 | 2025年9月1日から9月26日17時 | 該当なし |
採択結果を見ると、病院、ホテル、高齢者施設、本社ビル、ゴルフクラブなど、既存の業務用施設でまとまった設備更新を行う案件が中心です。小規模事業者だけの制度ではなく、医療法人、社会福祉法人、一般企業、リース会社との共同申請など、申請主体は幅広く見られます。89
対象者と対象施設
この補助事業は、民間企業だけの制度ではありません。日本国内で事業を営む法人や個人事業主のうち、対象となる業務用建築物を所有し、そこへ対象設備を導入する者、またはファイナンスリースやシェアードセイビングス方式のESCOで設備を提供する者が申請対象に入ります。建物所有の形や調達方法によって、代表事業者と共同事業者の置き方が変わる点も特徴です。45
| 申請者区分 | 主な考え方 |
|---|---|
| 民間企業 | 自社が所有する国内の業務用建築物等へ対象設備を導入する場合に申請できます。 |
| 個人事業主 | 国内の業務用建築物等を対象にする案件で申請できます。 |
| 独立行政法人 | 対象に含まれます。 |
| 国立大学法人 公立大学法人 学校法人 | 対象に含まれます。 |
| 社会福祉法人 医療法人 | 対象に含まれます。 |
| 一般社団法人 一般財団法人 公益社団法人 公益財団法人 | 対象に含まれます。 |
| その他 SERAが適当と認める者 | 管理組合などは事前協議が前提です。 |
申請主体の幅は広いですが、代表事業者になれるかどうかは別問題です。代表事業者は、交付申請を行い、補助事業の全部または一部を自ら行い、かつ、その事業で取得する財産を取得する者である必要があります。建物所有者、運営者、リース事業者、ESCO事業者のどれが代表に立つかは、契約形態で決まります。46
対象施設
対象施設は、既存の民間業務用建築物です。公募要領では、補助対象となる建物用途として、事務所、ホテル、病院、物品販売店舗、学校、飲食店、図書館、博物館、体育館、公会堂、集会場、映画館などが例示されています。住宅、工場、畜舎、自動車車庫、自転車駐輪場、倉庫、卸売市場、火葬場、キャバレー、パチンコ屋などは対象外です。4
| 補助対象となる建物用途 | 具体例 | 対象外になりやすい建物の例 |
|---|---|---|
| 事務所等 | 事務所等 | 住宅、工場、倉庫、車庫、駐輪場など |
| ホテル等 | ホテル、旅館等 | 住宅型の建物など |
| 病院等 | 病院、老人ホーム、福祉ホーム等 | 建築物用途が住宅扱いのもの |
| 物品販売店舗等 | 百貨店、マーケット等 | 卸売市場など |
| 学校等 | 小学校、中学校、高校、大学、高専、専修学校、各種学校等 | 用途が異なる施設 |
| 飲食店等 | 飲食店、食堂、喫茶店等 | 用途外の施設 |
| 集会所等 | 図書館、博物館、体育館、公会堂、集会場、映画館等 | 用途外の施設 |
対象施設のところで特に見落としやすいのは、テナント部分が対象外であることです。テナントが入居する既存建物そのものを対象にしたいなら、同じ枠組みの中にあるテナントビルの省CO2改修支援事業を確認する必要があります。また、サービス付き高齢者向け住宅のような施設は、建築確認申請上の建築物用途が非住宅である場合に限って対象になります。14
さらに、公募要領では、自然公園法に基づく国立公園事業者の一部施設を対象外としています。宿舎事業、休憩所事業、博物展示施設事業、野営場事業などで、環境大臣の認可を受けた国立公園事業者は、このメニューではなく別の国立公園利用施設向けメニューの確認が必要です。45
共同申請とリースとESCO
複数の事業者が一つの補助事業を実施する場合、全ての事業者が補助事業者に該当している必要があります。そのうえで、補助金の交付対象者が代表事業者となり、他の者は共同事業者として申請します。代表事業者には、事業全体の取りまとめ、実施体制の管理、具体的な事業計画の作成、進行管理まで求められます。4
ファイナンスリースやシェアードセイビングス方式のESCOを使う場合は、リース事業者またはESCO事業者を代表事業者とし、施設所有者等を共同申請者にします。その際、リース料やサービス料から補助金相当分が減額されていること、導入設備を法定耐用年数まで継続使用するための措置を証明できる書類を出すことが条件です。リースやESCOだから申請しやすいわけではなく、契約面の証拠が増えると考えたほうが実務には合います。45
代行申請も認められています。建築物省エネ法の知識を持つ者、プロパティマネジメント会社、設備のメンテナンスを担う法人などが手続代行者として関与できますが、代表事業者はあくまで建物所有者または運営者です。代行者はSERAからの問い合わせ、訂正依頼、技術的な質問に対応する立場になるため、単なる書類取りまとめ役では足りません。4
対象設備と対象経費
この制度の中心は、既存設備を高効率機器へ更新することです。対象設備の幅はそれなりに広い一方で、何でも対象になるわけではありません。空調、給湯、換気、受変電、BEMS、ガス供給、熱利用の再エネ・未利用エネルギー設備などが主な対象ですが、それぞれに細かな条件があります。45
| 区分 | 主な対象設備の考え方 |
|---|---|
| 空調設備 | 熱源、ポンプ、空調機器等です。トップランナー基準対象設備は基準値以上が必要です。パッケージエアコンとビル用マルチのうち2グレード展開のものは、APFが高いグレードを原則対象にします。 |
| ルームエアコン | 建築研究所が示す冷房効率区分いを満たす機種が対象です。 |
| 給湯設備 | 潜熱回収型、ヒートポンプ型などの高効率機器が対象です。更新前より熱効率が高いことが前提です。 |
| 換気設備 | 全熱交換型、顕熱交換型、ブラシレスDCモーター型、インバータ制御内蔵型などの省エネ型第一種換気設備等が対象です。 |
| 電気設備 | 第二次トップランナー基準を満たす変圧器、必要な分電盤や動力盤等が対象です。受変電設備のうち全てが対象になるわけではありません。 |
| ガス供給設備 | 補助対象省エネ機器の設置に伴い必要な灯外内管などが対象です。 |
| BEMSと測定機器 | 運用管理等に必要な部分に限ります。導入する場合はエネルギー管理計画の記載が必要です。 |
| 再エネ 未利用エネルギー利用設備 | 熱利用等が対象です。コージェネと太陽光発電は対象外です。 |
この表でとくに重要なのは、照明設備が対象外であることです。以前の公募イメージで照明を当然に補助対象と思い込むと、ここでつまずきます。直近公募要領では照明設備そのものは対象外ですが、同一期間内に同じ建築物で行う改修で、一定の条件を満たすなら、照明のCO2削減量を全体の削減割合の計算に加味する扱いがあります。4
ただし、その照明由来の削減量は、審査に用いるCO2削減量やCO2 1tあたりの削減コストには含められません。つまり、30%以上達成の判定には役立つ場面があっても、採点面の優位に直結するわけではありません。照明を使って削減率を満たす計算を組むなら、その位置づけを最初から分けて整理しておく必要があります。4
また、空調機だけを部分的に入れ替える案件でも、熱源更新を伴わないケースや単なる部品交換、修理にあたるケースは申請不可です。受変電設備でも、対象になるのは変圧器そのものや必要な追加分等に限られ、区分開閉器、遮断器、保護継電器、配電盤の一部、配線工事費などは対象外があります。設備ごとにどこまでが本体で、どこからが対象外かを図面と見積で切り分けることが欠かせません。4
補助対象経費
補助対象経費は、別表では工事費、設備費、業務費、事務費等で、SERAが承認した経費です。公募要領本文では、設備費、工事費、事務費の整理も示されていますが、別表ベースで見ると、工事費の内訳には本工事費、付帯工事費、機械器具費、測量及試験費が含まれます。経費区分をざっくり理解するだけでなく、何の根拠資料で積算したのかまで結びつけて提出する必要があります。45
| 補助対象経費の見方 | 実務での読み方 |
|---|---|
| 設備費 | 対象設備そのものの購入費です。 |
| 工事費 | 補助対象設備の導入に不可欠な工事に限ります。 |
| 業務費 | 別表第2に基づく必要経費が対象になります。 |
| 事務費 | 制度上認められた範囲の事務費に限られます。 |
| 按分が必要な経費 | 補助対象と対象外が混在する場合は、対象外を除外した経費のみが対象です。 |
経費は、制度上の名前と見積書の費目名がずれやすいところです。たとえば、工事一式の中に対象設備の工事、対象外設備の工事、撤去費、申請費が混じると、そのままでは通りません。見積段階から、対象と対象外を分けて計上してもらうことが重要です。これは制度要件ではありませんが、差し戻しを減らすうえでかなり有効です。413
対象外になりやすい費用
| 対象外になりやすい費用 | 理由 |
|---|---|
| 照明設備 | 直近公募では補助対象外です。 |
| 既存設備の撤去 移設 廃棄 処分費 | 補助対象外経費の代表例です。 |
| 冷媒ガス処理費 アスベスト調査費 | 補助対象外です。 |
| 設計費 | 補助対象外です。 |
| 官公庁への申請 届出費用 | 補助対象外です。 |
| オプション機器 保証費 予備設備 | 直接必要な経費と認められません。 |
| 電力 通信費 分析費 ライセンス維持費 | 運用に係る経費であり対象外です。 |
| 防災設備 防犯設備 昇降機設備 | 制度の対象設備に入りません。 |
| 交付決定前の支出 | 補助対象外です。 |
| 本補助金の申請手続きにかかる費用 | 補助対象外です。 |
対象外経費の線引きは厳しめです。たとえば、設備本体は対象でも、その設備に直接必要とは言えないオプションや、将来使用予定の予備設備は対象になりません。さらに、自社製品を自社調達する場合は、原価計算により利益相当分を除外した額を実績額とする利益排除の考え方も入ります。46
申請要件と審査の見方
この制度の審査は、書類さえ出せばよいというものではありません。対象要件を満たしていることに加え、削減効果の計算根拠、事業の公共性や波及性、資金計画、工事内容、管理体制まで見られます。必要に応じてヒアリングもあり、同一事業者の採択件数を3件程度以内とする場合もあるため、複数案件を同時に出すときは優先順位を付けておくのが現実的です。4
30パーセント削減要件
公募要領と実施要領では、導入前の設備に比べてCO2排出量を30%以上削減できる設備を導入することが基本条件です。ここでいう30%以上削減とは、更新前後の設備が同条件の出力を得るために消費するエネルギーによって発生するCO2量を比較し、更新後の発生量が更新前の70%以下になることを指します。電力会社の変更による排出係数差は加味しません。45
さらに、公募要領では、設備区分ごとに増エネになっていないこと、原則として更新前よりエネルギー消費効率が高い設備を選択することを求めています。単純に省エネ設備を何台か入れればよいのではなく、区分ごとの比較表と根拠資料を添えて、第三者が計算過程を追えるようにする必要があります。4
補助額にも、CO2削減コストの上限があります。CO2 1tあたりの削減コストが29,000円を超える場合は、その算式から求めた額が補助金上限になります。補助率1/3で試算した金額だけを見ていると、想定より交付額が下がることがあるため、初期段階から削減量と補助対象経費の両方をにらみながら計画する必要があります。4
運用改善の体制
この制度は、設備を入れて終わりではありません。運用改善により、さらに省エネを実現することを目的とした体制の構築が条件です。公募要領では、改修後の設備のエネルギー使用量等を計測し、分析し、評価することで、導入後も継続してさらなる省エネを実現できる体制を指すと書かれています。4
体制の例としては、社内会議や委員会の設置、外部事業者との委託契約、エコアクション21やISO50001等の認証が挙げられています。大切なのは、単に担当者を決めることではなく、計測、分析、改善まで回る仕組みがあるかどうかです。完了後の事業報告では、この体制の実施状況と成果の報告も求められ、報告がない場合は補助金返還等の措置の対象になり得ます。456
審査で見られる点
| 審査で見られる点 | 申請書で示したい内容 |
|---|---|
| 公益性 | 公共性が高く、資金回収や利益期待だけでは進みにくい案件かどうか |
| CO2削減効果 | 削減量の算出方法が明確で、考え方が妥当かどうか |
| 波及効果 | モデル性や実証性があり、他案件へ広がる見込みがあるかどうか |
| 資金計画 | 自己資金 借入 補助金を含む資金調達計画が無理なく組めているか |
| 改修工事内容 | 設備更新内容と工事範囲が妥当かどうか |
| 発注の妥当性 | 周知期間、選定方法、見積比較の考え方が妥当かどうか |
| 実施体制 | 申請者、共同事業者、リース会社等の役割分担が明確かどうか |
| 設備管理体制 | 保守、故障時対応、維持管理の方法が整理されているかどうか |
| 運用改善体制 | 計測 分析 評価 改善まで回る仕組みがあるかどうか |
審査基準案の参考項目を見ると、単なる省エネ更新ではなく、効果の説明責任が重い制度だと分かります。補助対象設備の性能だけでなく、事業実施後にどう運用し、どう広げ、どう管理するかまで含めて審査します。資金計画や発注方法の妥当性も点数に入るため、技術資料だけ厚くしても十分ではありません。4
加点の考え方
公募要領では、一定の要素を満たす事業に加点を行うとしています。需要側設備を通信 制御する機器の導入、電力調達も含めて再エネ100%となる事業、指定暑熱避難施設の指定を受ける場合、自然冷媒を用いる空調関連設備を含む事業、2050年カーボンニュートラル目標と野心的な中間目標を持つ場合、デコ活応援団への参画やデコ活宣言、エコ ファースト認定などがその例です。4
加点項目は、採択を保証するものではありませんが、同程度の案件が並んだときに差になりやすいところです。自社の脱炭素方針や再エネ調達方針があるなら、申請書の本文と添付資料で一貫して見せるほうがよいです。制度要件ではありませんが、社内の環境方針、目標、運用ルール、設備管理の責任者表を1枚にまとめておくと、説明が通りやすくなります。4
申請の流れ
申請手続きは、単に応募書類を提出して終わる流れではありません。交付決定後に契約し、工事を進め、契約内容を報告し、完了実績報告を出し、交付額確定後に精算払請求をし、さらに3年間の事業報告が続きます。補助金の受給だけを見ると後半で失速しやすいので、採択前から完了後まで見通した工程表が必要です。4613
| 段階 | 申請者が行うこと | 直近公募で確認できる目安 |
|---|---|---|
| 情報収集 | 公募ページ、公募要領、交付規程、実施要領を確認する | 公募前から随時 |
| 事前準備 | GビズID取得、建物用途確認、対象設備選定、CO2計算、見積取得 | 公募開始前から早めに |
| 交付申請 | jGrantsで申請し、同時に書類一式をSERAへメール送付する | 三次公募では2025年9月1日から9月26日17時 |
| 審査 | 書類審査、必要に応じヒアリング | 9月29日以降、交付決定は10月下旬頃からの目安 |
| 事業開始 | 交付決定後に契約 発注 着工を行う | 交付決定日以降 |
| 遂行状況報告 | 契約後の発注経過表や関係書類を提出する | 契約後速やかに、1か月以内が目安 |
| 事業完了 | 検収と支払を終える | 2026年2月20日まで |
| 完了実績報告 | 完了後30日以内または年度2月末までに提出する | 期限の早い方 |
| 交付額確定と請求 | 確定通知後に精算払請求書を提出する | 補助金支払いは3月31日までの想定 |
| 事業報告 | CO2削減効果等を年1回報告する | 完了年度の翌年度から3年間 |
この流れで特に重要なのは、交付決定前に契約 発注 着工をしないことです。公募要領でも交付規程でも、交付決定前に生じた経費は、規程で定める場合を除き補助対象外です。急ぎの工事ほど先に進めたくなりますが、この制度ではそこが最も大きな事故になりやすいところです。46
提出方法
提出方法は、jGrantsだけでは終わりません。公募要領では、原則としてjGrants電子申請システムを利用して申請し、さらに電子データの全てを圧縮してSERAの専用メールアドレスへ送付することを求めています。jGrants利用にはGビズIDプライムアカウントが必要で、取得に時間がかかる場合があるため、初動が遅いと公募末期に詰まりやすくなります。4
メール送付では、1メールあたり18MBを目安とし、それを超える場合は分割送付、100MBを超える場合は事前連絡のうえファイル送付サービスや電子媒体郵送等の対応としています。制度要件そのものではありませんが、ファイル容量とファイル名ルールで受付トラブルが起きやすいため、提出直前ではなく、数日前に一度送付テストのつもりで容量を確認しておくと安心です。4
主な申請書類
| 主な書類 | 内容 |
|---|---|
| 交付申請書 | 様式第1です。外部事業者との契約で運用改善体制を構築する場合は、覚書等の添付が必要です。 |
| 実施計画書 | 別紙1です。省CO2排出量集計表、省エネ計算書、機器仕様、設備図面、根拠資料、カタログ等を添付します。 |
| 経費内訳 | 別紙2です。見積書と積算根拠を紐付けて提出します。 |
| 企業概要と定款等 | 業務概要が分かる資料、定款、寄附行為等を出します。共同事業者があればその分も必要です。 |
| 経理状況説明書 | 直近2決算期の貸借対照表と損益計算書等が必要です。 |
| 交付要件等確認書 | 暴力団排除に関する誓約事項を理解したうえで提出します。 |
| 追加資料 | SERAから説明資料や根拠資料の追加提出を求められることがあります。 |
書類の重さは、設備仕様とCO2計算、見積根拠、財務資料の4つにあります。公募要領でも、省エネ計算は第三者が計算過程を追えること、根拠資料も提出することを求めています。単に削減率の結果だけを書くのではなく、その数字に至るロジックを提出書類の間でつなげることが必要です。4
実務で詰まりやすいところ
この制度は、対象設備の幅が広い分、境界線の整理が甘いと差し戻しが起きやすい制度です。対象設備と対象外設備が混在する工事、補助対象設備と共通で使う分電盤、対象外の撤去費が混じる見積、運用改善体制の証拠不足など、書類上の整合が問われる場面が多くあります。413
CO2計算の境界
CO2削減計算では、更新前後の設備で同条件の出力を得ることを前提に比較します。電力会社の変更による排出係数差を使えない点、設備区分ごとに増エネ不可である点、照明は補助対象外だが一定条件下で削減率計算に加味できる点は、特に誤解しやすいところです。申請書本体には結論だけを書き、計算の前提を別紙や参考資料に置くと読み手が追いにくくなるため、前提条件を本文にも短く書き添えるのが有効です。4
これは制度要件ではありませんが、計算表の左側に更新前設備、右側に更新後設備、その下に根拠資料番号を並べる形にすると、仕様書やカタログとの照合がしやすくなります。CO2計算の説明を口頭補足に頼るほど不利になりやすいため、紙面だけで追える形を意識したいところです。4
見積と図面のつなぎ方
公募要領では、経費内訳に補助対象経費のみを記載し、見積書と交付規程別表第2の根拠資料等を用意し、積算内訳と紐付けて提出することを求めています。ここで困るのは、見積書が工事会社ごと、設備ごと、現場ごとにばらばらの名前になっているケースです。4
これは制度要件ではありませんが、見積番号、設備番号、図面番号、経費内訳の行番号を対応付けた一覧表を自分で作っておくと、申請時にも採択後にも使えます。事務取扱説明書では、遂行状況報告で見積選定に関する書類、見積依頼書、見積書、契約図書、工事前写真、工程表などを求めています。採択後に慌てて整理するより、申請時から同じ番号体系でそろえておくほうが楽です。13
契約と発注の記録
交付決定後に事業を開始したら、それで終わりではありません。事務取扱説明書では、業者選定伺により契約を締結した時点で、遂行状況報告書、発注経過表、関係書類を提出すること、時期は工事請負業者との契約後速やかに、1か月以内が目安であることが示されています。13
さらに、交付申請後の契約や発注では、入札や3者見積等の競争原理が働く手続きで調達先を決定することが求められています。随意契約が直ちに不可というより、なぜその発注先なのかを説明できるようにしなければならない、という理解が実務に合います。見積比較表、発注先選定理由書、決裁基準書まで求められる場面があるため、採択後の事務負担は軽くありません。413
完了後も続く義務
補助事業が終わった後も、導入設備は自由に扱えるわけではありません。取得財産等管理台帳を整備し、環境省補助事業で取得したものである旨をプレートやシール等で明示する必要があります。処分制限期間内に譲渡、交換、貸付、担保設定、取壊し、廃棄などを行うときは、事前にSERAの承認が必要です。場合によっては国庫納付が発生します。46
さらに、完了日の属する年度の翌年度から3年間、年度ごとにCO2削減効果等の事業報告書を提出しなければなりません。J クレジット制度への登録も、耐用年数等を経過するまでの間は行ってはならないとされています。採択されたら終わりではなく、設備の管理と運用実績の説明まで続く制度だと理解しておく必要があります。4
問い合わせ前に整理したい情報
| 整理しておきたい情報 | 理由 |
|---|---|
| 建物の主用途 | 対象建物かどうかを切り分けるためです。 |
| 建物の所有関係と使用関係 | 単独申請か共同申請か、リースかESCOかを判断するためです。 |
| 更新前設備の一覧 | 30%削減計算の出発点になるためです。 |
| 更新後設備の候補 | 対象設備かどうか、効率条件を満たすかを確認するためです。 |
| CO2計算の前提 | 同条件比較になっているかを確認するためです。 |
| 運用改善体制の案 | 社内会議、委託先、計測方法などを固めるためです。 |
| 見積取得状況 | 経費内訳の作成と競争性の説明に必要です。 |
| 資金計画 | 補助金受領前の立替が可能かを確認するためです。 |
| 工程表 | 交付決定後着工、2月20日まで完了の条件に合わせるためです。 |
問い合わせの前にこの表の内容を整理しておくと、SERAへ何を聞くべきかが明確になります。制度名が同じでも、建物用途や所有関係が違えば読むべき資料も変わるため、最初の問い合わせで案件像を正しく伝えることが重要です。34
証憑チェック
| 残しておきたい証憑 | 見落としやすい点 |
|---|---|
| 交付決定通知書 | 契約日が交付決定後であることを確認します。 |
| 見積依頼書と見積書 | 比較対象と選定理由が分かる形で保存します。 |
| 見積比較表と選定理由書 | 競争性の説明に使います。 |
| 契約書 注文書 注文請書 | 契約内容と対象範囲の証明に使います。 |
| 工事前写真 工程写真 完了写真 | 工事実施と対象範囲の確認に使います。 |
| 完成図書 設備図面 | 完了実績報告の添付資料になります。 |
| 請求書 領収書 振込記録 | 支払完了の証明に使います。 |
| 機器仕様書 カタログ | 対象設備条件の確認に使います。 |
| 取得財産等管理台帳 プレート写真 | 完了後の管理義務に関わります。 |
| 年次報告の計測データ | 3年間の事業報告で必要になります。 |
制度要件ではありませんが、補助対象ごとに証憑フォルダを分け、さらに設備番号でサブフォルダを切ると、完了実績報告と年次報告の両方で使い回しやすくなります。補助金の事務は、採択前より採択後のほうが長く続くため、最初の整理方法がそのまま負担の差になります。613
申請前のセルフチェック
| 確認項目 | 確認のポイント |
|---|---|
| 建物用途は対象か | 住宅 工場 倉庫だけの案件ではないかを確認します。 |
| テナント案件ではないか | テナントビル向け別メニューとの取り違えがないかを確認します。 |
| 更新前後で30%以上削減できるか | 同条件比較で計算できるかを確認します。 |
| 設備区分ごとに増エネがないか | 区分別の比較表を作って確認します。 |
| 照明を補助対象に入れていないか | 照明は対象外です。 |
| 交付決定前に契約していないか | 見積取得と契約締結を混同していないか確認します。 |
| 運用改善体制を説明できるか | 計測 分析 評価 改善の流れを示せるか確認します。 |
| 見積と経費内訳が紐付くか | 対象と対象外を分けて説明できるか確認します。 |
| GビズIDの準備ができているか | jGrants申請に必要です。 |
| 完了後3年間の報告に対応できるか | 計測方法と担当者を決めているか確認します。 |
この表で詰まる項目が複数あるなら、公募が始まってから準備するより、公募前に仕様整理と見積条件の見直しをしたほうが進めやすくなります。特に、照明の扱い、契約時期、運用改善体制の3点は、過去の感覚で進めるとずれやすいので先に固めておくと安心です。413
よくある質問
Q1. この制度は今も続いていますか。
A. 同名メニューは環境省の令和8年度予算案及び令和7年度補正予算の事業一覧に掲載があります。一方で、2026年3月2日時点で公募要領まで確認できる直近資料は令和6年度補正三次公募です。次の公募に進むときは、まず環境省の事業一覧とSERAの公募ページの両方を確認してください。134
Q2. 補助率と上限額はいくらですか。
A. 直近公募では補助率は1/3、上限額は3,500万円です。ただし、CO2削減コストが29,000円t-CO2を超える場合は、その算式で求めた額が上限になります。145
Q3. 住宅や工場や倉庫でも申請できますか。
A. このメニューでは難しいです。公募要領の対象外建物の例には、住宅、工場、倉庫、車庫、駐輪場などが挙がっています。対象は事務所、ホテル、病院、店舗、学校、飲食店、集会施設などの既存民間業務用建築物です。4
Q4. テナント部分だけ改修したいのですが申請できますか。
A. このメニューでは、対象施設の内、テナント部分は対象外です。テナントが入居する既存建物の改修には、同じ枠内のテナントビル向けメニューが用意されています。145
Q5. 照明設備だけ更新したいのですが対象ですか。
A. 直近公募では照明設備は補助対象外です。照明のCO2削減量を、一定条件のもとで全体の削減割合計算に加味できる扱いはありますが、照明そのものの導入費をこのメニューの補助対象経費に入れることはできません。4
Q6. 太陽光発電やコージェネは対象ですか。
A. 再エネ 未利用エネルギー利用設備のうち、熱利用等は対象になりますが、コージェネと太陽光発電は対象外です。太陽光発電を中心に考える案件なら、別制度を検討したほうが合う場合があります。14
Q7. 交付決定前に契約や発注をしてもよいですか。
A. できません。公募要領では、SERAから交付決定を受ける前に契約 発注等を行って生じた経費は、規程で定める場合を除き補助対象外です。採択見込みで先行発注する進め方は避けてください。46
Q8. 地方自治体の補助金と併用できますか。
A. 可能です。ただし、国の補助金等を原資にしていないことが原則で、別紙2の寄付金その他の収入欄に記載が必要です。迷うときは、併用先の補助金の財源を確認したうえでSERAへ相談するのが安全です。4
Q9. リースやESCOを使う案件でも申請できますか。
A. できます。ファイナンスリースまたはシェアードセイビングス方式のESCO契約の場合は、リース事業者またはESCO事業者を代表事業者とし、施設所有者等を共同申請者とします。リース料やサービス料から補助金相当分が減額されていること等の証明が必要です。45
Q10. 採択された後は何を報告しますか。
A. まず事業完了後30日以内または年度2月末までに完了実績報告を出します。その後、完了年度の翌年度から3年間、年度ごとにCO2削減効果等の事業報告が必要です。運用改善体制の実施状況と成果も報告対象に入ります。46
Q11. 申請準備は何から始めるとよいですか。
A. GビズIDの取得、建物用途の確認、更新前後設備の整理、CO2計算の前提整理、見積取得、運用改善体制の案づくりの順で進めると整理しやすいです。提出書類としては、交付申請書、実施計画書、省CO2排出量集計表、省エネ計算書、設備図面、見積書、企業概要、定款、直近2期分の財務資料などが重くなります。413
Q12. 一社で複数施設を申請できますか。
A. 申請自体を直ちに禁じる規定は見当たりませんが、公募要領では予算範囲と応募状況の関係に鑑み、同一事業者の採択を3件程度以内とする場合があるとしています。複数案件を出すなら、優先順位を付けて準備するのが現実的です。4
Q13. 補助事業で得た削減効果をJクレジットにできますか。
A. 公募要領では、耐用年数等を経過するまでの間、補助事業により取得した温室効果ガス排出削減効果についてJクレジット制度への登録を行ってはならないとしています。補助金とクレジットの両取りを前提にした計画は避けてください。4
Q14. 完了後に設備を売却したり入れ替えたりできますか。
A. 処分制限期間内に譲渡、交換、貸付、担保設定、取壊し、廃棄などをする場合は、あらかじめSERAの承認が必要です。国庫納付が必要になることもあるため、更新後数年で設備構成を変える可能性がある案件では、採択前に社内で方針を確認しておくほうが安全です。6
Q15. 次回公募が出たら、最初にどこを見ればよいですか。
A. まずSERAの公募ページで対象メニュー名と公募回を確認し、その次に公募要領の対象施設、対象設備、補助率、提出方法、契約時期を確認してください。予算一覧だけでは実務条件が足りません。制度名が似た別メニューとの取り違えがないかも、最初に見ておきたいところです。134
この制度は、既存の業務用建築物で、空調、給湯、換気、受変電、BEMSなどの更新をまとめて進めたい案件に向いています。反対に、住宅改修、倉庫改修、照明だけの更新、交付決定前契約の案件は合いません。次回公募が出たら、まず建物用途、30%削減計算、運用改善体制、見積の根拠資料の4点を確認し、公募ページと公募要領の差し替え有無も見て進めるのが安全です。13413
執筆者:補助金検索Flash 士業編集部
補助金・助成金の活用法からAI導入、業務の生産性向上まで、中小企業の経営に役立つ情報を士業の専門家チームがわかりやすく解説します。
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住宅生産技術イノベーション促進事業の概要と申請の要点
住宅の設計や施工、維持管理の現場では、担い手不足と作業の複雑化が同時に進んでいます。住宅生産技術イノベーション促進事業は、こうした課題に対する新技術やサービスの開発と実証を、複数者の共同体で進める取り組みを国が支援する制度です。直近の令和7年度は継続採択分の公表が中心で、新規公募の有無は年度ごとの一次資料で確認する必要があります。 この記事では、令和7年度の公表資料を起点に、制度の目的、対象者、審査の観点、直近で一般公募が行われた年度の募集概要、申請準備の進め方をまとめます。 | 項目 | 内容 | | --------------------- | ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- | | 制度名 | 住宅生産技術イノベーション促進事業 | | 対象年度/公募回 | 令和7年度(継続採択2件の公表ベース) | | 最終更新日 | 2026-02-25 | | 所管/実施機関/事務局 | 所管 国土交通省 住宅局 住宅生産課 / 評価事務局 一般社団法人 住宅性能評価・表示協会 住宅生産技術イノベーション促進事業担当 | | 補助上限額/補助率 | 令和7年度の新規公募資料では確認できず(継続採択分のみ公表)。参考として令和5年度公募は技術開発等費用の1/2以内、国費5,000万円/件、最長3年。 | | 申請期間 | 令和7年度の新規公募資料では確認できず。参考として令和5年度公募は2023-05-12〜2023-06-23(必着)。 | | 公式一次資料(PDF/Word)のリンク集 | [国土交通省 制度概要 Web](https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000172.html) / [令和7年度 審査結果ページ Web](https://hyoukakyoukai.ezas.jp/a/innovation/ino_kekka7/) / [令和7年度 採択提案の決定 PDF](https://hyoukakyoukai.ezas.jp/uups/a/files/innovation/r7_saitakuteiannokettei.pdf) / [国庫補助関連事業 住宅性能評価表示協会 Web](https://www.hyoukakyoukai.or.jp/kokko_hojyo/index.html) / [令和5年度 公募開始 2023-05-12 Web](https://www.mlit.go.jp/report/press/house04_hh_001161.html) / [令和5年度 提案募集概要 2023-05-12 PDF](https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001609557.pdf) / [令和5年度 審査結果ページ PDF](https://hyoukakyoukai.ezas.jp/uups/a/files/innovation/r5_saitakuteiannokettei.pdf) | | 免責 | 申請可否や経費判断は、当該年度の募集要領・交付要綱等と事務局の案内で最終確認してください。 |
デジタル・ディバイド解消のための技術等研究開発推進事業 令和8年度の公募ポイント
高齢者や障害者がICTの恩恵を受けやすい社会をつくるには、使いやすい製品やサービスの研究開発が欠かせません。デジタル・ディバイド解消のための技術等研究開発推進事業は、その研究開発費を補助する仕組みです。[^1] 令和8年度は、設定テーマ型の枠が用意され、初年度の補助率が引き上げられる区分があります。[^1] この記事では、令和8年度の公募情報を一次資料で確認し、補助率・上限額、対象者、対象経費、提出書類、申請の流れをまとめます。[^1] | 項目 | 内容 | | --------------------- | -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- | | 制度名 | デジタル・ディバイド解消のための技術等研究開発推進事業[^1] | | 対象年度/公募回 | 令和8年度[^1] | | 最終更新日 | 2026年2月25日 | | 所管/実施機関/事務局 | 総務省 情報流通行政局 情報流通振興課 情報活用支援室[^1] | | 補助上限額 | 1研究開発あたり上限2,000万円。補助対象事業に必要な直接経費の補助相当額に加え、間接経費を申請可能です。[^1] | | 補助率 | 設定テーマ型は「指定規模以下の企業等・大学等」2/3以内(初年度のみ10/10以内)、「上記以外」1/2以内(初年度のみ2/3以内)。設定テーマ以外は1/2以内です。[^1][^3] | | 補助事業期間(最長) | 最大3年間。ただし採択評価は毎年実施し、進捗状況や財務状況によっては次年度以降の継続採択が認められない場合があります。[^1] | | 申請期間 | 令和8年2月2日14時から2月27日17時まで(必着)。[^1][^2][^3] | | 公式一次資料(PDF/Word)のリンク集 | [制度概要 Act-navi 令和8年度 HTML](https://www.actnavi.jp/subsidy_support/detail/05.html) / [公募案内 NICT 2026年2月2日 HTML](https://www.nict.go.jp/info-barrierfree/news/r7/20260202.html) / [公募説明会案内 厚生労働省 2026年1月 HTML](https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_66370.html) / [公募説明会資料 総務省 令和8年度 PDF](https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/001632682.pdf) | | 免責 | 申請可否や経費判断は、当該年度の募集要領・交付要綱等と事務局の案内で最終確認してください。 |
医療機器等事業化支援助成事業の申請ガイド
東京都内のものづくり中小企業が医療機器分野へ参入する際は、薬機法対応や販売許可など、単独では越えにくい論点が多く出てきます。医療機器等事業化支援助成事業は、医療機器製販企業等と連携したプロジェクトに対し、医療機器等製品の開発から事業化に必要な経費を助成し、プロジェクトマネージャーが伴走します。[^2] 令和8年度第1回では、最長5年間で上限5,000万円、助成率2/3以内という枠が示されています。[^2] 要件や対象経費は細かく、達成目標の選び方や証憑管理のミスがあると交付に至りません。一次資料にもとづき、申請前に確認すべきポイントを実務の順番で整理します。 | 項目 | 内容 | | --------------------- | --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- | | 制度名(正式名称) | 医療機器等事業化支援助成事業 | | 対象年度/公募回 | 令和8年度第1回(第23回) | | 最終更新日 | 2026年2月25日 | | 所管/実施機関/事務局 | 東京都(委託)/ 公益財団法人東京都中小企業振興公社(実施・事務局) | | 補助上限額/補助率(類型差があれば併記) | 上限5,000万円(下限500万円。開発着手支援助成事業の受領がある場合は差し引き)/ 助成率2/3以内 | | 申請期間(開始/締切) | 申請受付(Jグランツ)令和8年4月1日〜4月14日(事前ヒアリング予約期間・実施期間は別途設定) | | 公式一次資料(PDF/Word)のリンク集 | [公募ページ 第23回 令和8年度第1回](https://www.tokyo-kosha.or.jp/support/josei/medical/index.html) / [募集要項 第23回 令和8年度第1回 PDF](https://www.tokyo-kosha.or.jp/support/josei/medical/rmepal0000000ec2-att/23th_jigyouka_youkou.pdf) / [申請書 第23回 令和8年度第1回 Excel](https://www.tokyo-kosha.or.jp/support/josei/medical/rmepal0000000ec2-att/23th_jigyouka_shinseisyo.xlsx) / [記入例 第23回 令和8年度第1回 Excel](https://www.tokyo-kosha.or.jp/support/josei/medical/rmepal0000000ec2-att/23th_jigyouka_kinyuurei.xlsx) / [代理申請同意書 Word](https://www.tokyo-kosha.or.jp/support/josei/medical/rmepal0000000ec2-att/dairishinsei_douisyo.docx) | | 免責 | 申請可否や経費判断は、当該年度の募集要領・交付要綱等と事務局の案内で最終確認してください。 |
CLT活用建築物等実証事業の申請ポイントと対象経費
CLT活用建築物等実証事業は、CLTを使った建築物の建築や計画、部材の性能試験などを実証として行い、普及に向けた課題と解決策を明らかにするための支援制度です。[^2] 結論として、採択や交付後の手戻りを減らすには、実証課題を明確にしたうえで、RC造など他構造とのコスト比較資料、協議会の運営体制、支出の根拠書類の準備を早い段階でそろえることが重要です。[^2][^3] 一方で、補助対象にならない経費や、交付申請の承認前に着手してしまうリスクもあります。応募前に対象経費の範囲と手続き条件を一次資料で確認してから計画を固めてください。[^2][^4] この記事では、令和7年度予算の公募資料を前提に、支援内容、要件、対象経費、申請の流れを実務向けにまとめます。[^2] | 項目 | 内容 | | --------------------- | ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ | | 制度名(正式名称) | CLT活用建築物等実証事業 | | 対象年度/公募回 | 令和7年度予算 2025年6月公募 | | 最終更新日 | 2026年2月25日 | | 所管/実施機関/事務局 | 所管:林野庁(農林水産省) / 実施機関:木構造振興株式会社・公益財団法人日本住宅・木材技術センター / 事務局:公益財団法人日本住宅・木材技術センター 研究技術部[^2][^3] | | 補助上限額/補助率(類型差) | 助成率:実証事業に該当する工事費等の3/10以内(特例で1/2以内) / 助成額上限:実証事業費と協議会運営費の合算で100,000,000円以内 / 協議会運営費:定額助成で100万円程度を上限[^2][^3][^4] | | 申請期間(開始/締切) | 令和7年6月6日(金)から令和7年7月11日(金)13時(必着)[^2] | | 公式一次資料(PDF/Word)のリンク集 | [公募案内 2025年6月 HTML](https://www.howtec.or.jp/publics/index/86/detail=1/b_id=283/r_id=526/) / [募集概要 2025年6月 PDF](https://www.howtec.or.jp/files/libs/6153/202506042049045197.pdf) / [募集要領 2025年6月版 PDF](https://www.howtec.or.jp/files/libs/6154/202506042049117484.pdf) / [助成金交付規程 2025年6月版 PDF](https://www.howtec.or.jp/files/libs/6160/202506060925153566.pdf) | | 公式一次資料(PDF/Word)のリンク集 | [複数年度の補助事業のフロー PDF](https://www.howtec.or.jp/files/libs/6161/202506060925307162.pdf) / [提案申請書様式 2025年6月 XLSX](https://www.howtec.or.jp/files/libs/6155/202506042049176358.xlsx) / [誓約書 2025年6月 DOCX](https://www.howtec.or.jp/files/libs/6156/202506042049222058.docx) / [環境負荷低減チェックシート 2025年6月 DOCX](https://www.howtec.or.jp/files/libs/6157/202506042049281334.docx) / [よくある質問 HTML](https://cltjisshou.org/faq/index.html) | | 免責 | 申請可否や経費判断は、当該年度の募集要領・交付要綱等と事務局の案内で最終確認してください。 |
