経営・労務のお役立ちコラム(4ページ目)

事業承継、組織運営、人事労務、社会保険、福利厚生、健康経営など、経営者が直面する論点を整理します。

支援機関はどう選べばいい? 2026年版小規模企業白書で読む支援力強化

商工会、商工会議所、金融機関、税理士などの専門家を含む支援機関は、小規模事業者にとって身近な相談先です。2026年版小規模企業白書は、経営者が持つべき基本知識である経営リテラシーを高めるうえで、事業者のニーズに合った支援が重要だと位置付けています。 大事なのは、どこか一つの相談先に任せきりにすることではなく、自社の課題を言葉にし、相談先の強みを組み合わせることです。 本記事では、第2部第2章のデータをもとに、支援機関の現状と支援力強化を事業者目線で読み解きます。[^1][^2]

企業間連携はどこから始めるべきか? 2026年版小規模企業白書が示す小規模事業者の選択肢【後半】

前編では、小規模事業者の経営リテラシーについて取り上げました。社内の数字と方針が見えてくると、次に分かるのは、経営資源が自社だけでは足りないということです。 後編のテーマは企業間連携です。2026年版小規模企業白書は、企業間連携を共同仕入れ、共同開発、共同販売など、他社と協力して経営資源の不足を補い、新たな需要や価値を生み出す取組として扱っています。[^1] 大きな資本提携だけでなく、共同チラシや共同開発のような小さな連携も、事業を維持・拡大する選択肢になります。

2026年版小規模企業白書で読む、小規模事業者の経営リテラシー向上【前編】

2026年版小規模企業白書は、小規模事業者にとって経営の学び直しがなぜ急務なのかを正面から取り上げています。特に第2部第1章では、経営リテラシー向上と企業間連携が、事業の維持や拡大にどう関わるかを分析しています。[^1] すべてを一度に学ぶ必要はありません。最初に見るべきなのは、売上ではなく、原価、資金繰り、経営計画の3つです。 前編では、白書のデータを使いながら、小規模事業者がどこから経営リテラシーを高めればよいかを整理します。

人が集まらない中小企業はどこを変えるべきか? 2026年版中小企業白書で読む人材確保と人材活用

人手不足への対策というと、求人媒体を増やすことや、賃金を上げることがまず思い浮かびます。もちろん、それらは大切です。 しかし、2026年版中小企業白書の第2部第3章から見えるのは、採用の入口だけを広げるより、人材像、働き方、仕事の任せ方をそろえる取り組みで差が出やすいという流れです。人材確保は、採った人数ではなく、入社後に力を発揮し続けてもらえるかまで含めて考える必要があります。 この記事では、白書のデータと事例をもとに、中小企業が人材確保と人材活用をどう見直せばよいかを読み解きます。採用担当者だけでなく、経営者や現場責任者が最初に確認したい論点に絞ります。

2026年版中小企業白書で読む、「稼ぐ力」を強化するための省力化とAI活用の取り組み【後編】

前編では、稼ぐ力を付加価値額の増加から読みました。後編で見るのは、同じ成果をより少ないムダで出すための労働投入量の最適化という考え方です。人手不足が続く中で重要なのは、人を減らすことではなく、仕事の流れからムダな待ち時間、重複作業、手戻りを着実に減らすことです。 2026年版中小企業白書は、省力化投資、AI(人工知能)活用、デジタル化を稼ぐ力の強化につながる取り組みとして位置づけています。後編では、道具を入れる前にどの業務を見直すべきか、初心者にも分かるように具体的に整理します。

2026年版中小企業白書で読む、「稼ぐ力」を強化する取り組み【前編】

中小企業にとって、賃上げや人手不足は遠いニュースではなく、毎月の資金繰りや採用の現場に直結する問題です。2026年版中小企業白書は、この局面で必要なものとして稼ぐ力の強化を正面から取り上げています。ここで大事なのは、売上を増やすだけではなく、会社が生み出す付加価値額をどう増やすかという見方です。 前編では、第2部第2章のうち、付加価値額を増やす取り組みに絞って読み解きます。投資、価格転嫁、承継をばらばらに考えず、明日から何を確認すればよいかまで落とし込みます。難しい制度説明ではなく、経営判断に使える読み方として分かりやすく整理します。

【2026年版中小企業白書】中小企業の労働生産性は伸びているのか?

労働生産性は、ひとことで言えば、投入した労働に対してどれだけの付加価値を生み出したかを見る指標です。付加価値は、売上そのものではなく、企業が事業活動で新しく生み出した価値を指します。材料費を差し引いた後に、人件費や利益の原資になる部分と考えると分かりやすいです。 2026年版中小企業白書は、賃上げと人手不足が同時に進む今こそ、この指標を避けて通れないと示しています。[^1] 大切なのは、中小企業の労働生産性を伸び悩みとだけ見ないことです。一人当たりと時間当たりを分けて読むと、何を改善すべきかが見えやすくなります。自社の状況を考える材料として読み進めてください。

2026年版中小企業白書で見る、中小企業・小規模事業者の動向【後編】

前編では、業況、物価、金利、賃上げを中心に、回復が足踏みする理由を見ました。後編では、同じ第1部第1章から、人手不足、労働生産性、デジタル化、価格転嫁、倒産、事業承継の現状について見ていきます。 人手不足は採用の問題に見えますが、実際には価格、業務の進め方、承継の準備まで関わります。白書の数字を、日々の経営判断に使える形へ置き換えていきます。

2026年版中小企業白書で見る、中小企業・小規模事業者の動向【前編】

2026年版中小企業白書は、中小企業と小規模事業者を取り巻く環境が、回復局面から次の難所へ移ったことを示しています。景況感はコロナ禍の落ち込みから戻りましたが、物価、金利、賃上げが同時に重くなり、売上だけを見て安心しにくい局面です。この記事の見方は一つで、足下の課題は売上不足だけでなく、稼ぐ力をどれだけ賃上げと資金繰りに回せるかにあります。 前編では、第1部第1章のうち、業況、金利、為替、物価、雇用、賃金に絞って見ていきます。白書を初めて読む人でも、明日からどの数字を確認すればよいかをつかめるように整理します。

取引先に信頼される中小企業になるために、何を先に整えるべきか?【後編】

前編では、2026年版中小企業白書が示す「共通価値」のうち、脱炭素化とサーキュラーエコノミーについて見てきました。環境への配慮は「大切だ」と理解するだけでは不十分で、取引先から問われたときに「こういう理由で、こう取り組んでいます」と説明できるかどうかが問われる時代になってきています。 後編で取り上げる経済安全保障・人権尊重・BCP(事業継続計画)も同じです。「この会社は信頼できる」と感じてもらうために、何をどのように管理しているかを示すことが求められています。しかし、専門の担当者や部署がいない会社では、どこから手をつければいいかわからず、結果として動けないままになりがちです。 そこで後編では、2026年版中小企業白書が示す「経済安全保障」「人権尊重」「BCP」の3テーマについて、中小企業がまず取り組むべきことを具体的に見ていきます。

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